2020年10月5日付朝日新聞DIGITALより引用

社員の給与を一律には上げず、評価次第では定昇「ゼロ」もありうる―。
トヨタ自動車が毎週の定期昇給の見直しに踏み切った。
評価項目の改定も進め、「人間力」が新たに加わる。

賃金のほうは、「従来、評価で決まる職能個人給と職位（職能資格？）で
決まる職能基準給（定額）の二本立てだったのが、来年１月からの新制度
では評価で決まる職能給に一本化される。評価によっては、（最低水準で
ある「E」をとると、）昇給がゼロにもなりうるが、低い評価には人数枠
を設けない」とのことであるので、実際にはそのようなケースは少なく、
新聞の見出しになるほど大きなインパクトはないではないかと思われる。

一方で、評価制度のほうは、「人間力」という新たな評価項目が加わる。
「人間力」とは「周囲へ好影響を与え、頼られ、信頼される力」だという。
「自分以外の誰かのために頑張る」「学ぼう、成長しようと努力し続ける」
「相手を思いやり、当たり前のことを当たり前にできる」という項目に
分けられ、社員は各項目が実践できているかどうか評価され、最終的に
「〇」「△」「×」に判定される。

評価基準にはもう一つ、職務遂行能力などを含む「実行力」がある。
「人間力」と「実行力」の評価が総合的に勘案され、毎年の昇給額が決まる。

当社のクライアント企業の中にも誠実さや高潔さ等を評価項目に入れたい
とするケースがあり、こちらの「人間力」の評価方法（どう評価するのか）
については強い関心を持っている。

https://digital.asahi.com/articles/ASNB36DLFNB2OIPE02Q.html?iref=pc_ss_date