株式会社田代コンサルティング

人事制度について想うこと

2020/8/14(金)

コロナ禍の最中にあっても、人事制度改定のコンサルティングの依頼は続いている。幸か不幸か、セミナーや研修の依頼は減っているので、何とか対応できている。クライアントは、1社を除いて、数百人から数千人の規模のサービス業の会社であり、共通する課題も多い。

この仕事をしていると、「幸せな家族はどれもみな同じようにみえるが、不幸な家族にはそれぞれの不幸の形がある。」というアンナ・カレーニナの冒頭部分を思い出す。人事制度について言えば、逆に、「幸せな人事制度はそれぞれの形があるが、不幸な人事制度はどれもみな同じようにみえる」のである。

特に、評価制度については、制度の内容の問題というより、フィードバックなど運用面に問題があるケースが多く、共通している不幸な形の一つである。なぜ、人事制度がうまくいっていないのか?この原因を見誤ると、徒に制度をいじくってしまっておかしな方向に向かい、さまざまな形の不幸な会社になってしまう。

そうならないように見守り、よりよい処方箋を出して、道に迷わないように交通整理をすることも私の使命だと思っている。

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